heart and cold~私には貴方だけ~【完】





「早いね?」



「うん。いつもより早く目が覚めちゃって。春の朝って爽やかじゃない?散歩したくなって。」



決まり文句のような台詞を吐くと、思いがけず良いことを聞いた。



璃花が俺と同じようなことを考えていたんだ。



嬉しい…のに



「俺も。」



「そっか。」



まだニコニコしている。



不自然なほど綺麗な笑顔で。





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