heart and cold~私には貴方だけ~【完】





「笑ってるんだけど…?」



やっぱり。



話しやすいようにつまむことをやめると、はっきりとした言葉で投げかけられた疑問は、心配していたことだった。



「笑えていない…昨日のことだろ?」



俺が思っている以上に、璃花は俺を想っていてくれているのかもしれない。



両手で包み込んだ璃花の顔を見つめる。



「……うん。」



すぐそこにある瞳が曇り始める。





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