heart and cold~私には貴方だけ~【完】





「もっと俺に言ってよ。ちゃんと不満でも文句でもぶつけて欲しいんだ。」



「っ……」



その大きな瞳が揺れる。



動かない唇の代わりに喋っている。



こんなに近い。



触れたい…



強張った唇を、いっそ塞いでしまいたい…



「あ…だ、め、んっ」



聞こえない。



俺に全部ゆだねて欲しい。





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