heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「…んぅっ」
苦しそうに、密着している体を離そうとする璃花。
離さないけど。
唇を離すと一気に息を吐き出して、新しい酸素を取り込んでいる。
「はぁ…はぁ…なに、するの…はるきく…っ!!」
何も喋らせない。
何も考えさせない。
今は俺に溺れてしまえばいい。
…こんなに相手に感情を押しつけるような奴だったっけ…俺?
今までの固い部分がほどけていくみたいだった…