heart and cold~私には貴方だけ~【完】
ー思い人ー
俺は、屋上の隅っこで壁にもたれ掛かりながら昼寝をしていた。
退屈な修了式だったし、昨日は春休みに浮かれてついゲームを夜遅くまでやってて寝不足だったから。
後少しで眠りの渦の中にストンと落ちるとこだったのに、なんか女と男が仲良さそうに話しながら屋上に来やがった。
しかも俺に気づいてねぇし。
イチャイチャすんなよ…
うぜー…
ふと静かになったから何かと思ってみたら、キスするとこで。
うわぁーと思いながらため息ついていたんだよ。