heart and cold~私には貴方だけ~【完】
また黒い笑みを浮かべていたので、渋々口を開く。
「明日以外は基本暇…」
“でも宿題やるから邪魔しないでよ”って言おうとしたら
「明日?何かあるの?」
異様な食いつきっぷり…
「あぁ…大したことじゃないんだけど…ちょっと出かけるから…」
「ふーん」
何かを企んでるみたいな顔で、しかもニヤニヤしてるとか危ない人にしか見えない…
「それでは、今度こそ失礼します。良い春休みを。」
にこっと手を振った。
「メールするから。またね、璃花。」
ドキッ…
硬直しているあたしをよそに、あたしの家の前を通り過ぎて行く。