heart and cold~私には貴方だけ~【完】
洗濯機がガランゴロンうるさいから、リビングに移動しながら通話ボタンを押した。
「もしもし…」
『おはよう。具合はどう?』
「ふつーだよ。」
そういう系の会話はお母さんだけで十分だなぁとか思う。
『そっか。良かった…』
そういえば…
一応確認しないと。
「ねぇ、昨日冷えピタ貼ったりポカリ買ってきてくれたりしたのって…はるき君、だよね?」
違ったら今度こそ怖いなぁと考えてしまうから、ちょっと恐る恐るになる。
『…………うん。』
なんか間があったけど、どうしたのかな。
「そっか。よく分かったね。」
『いや、電話の途中で通じなくなったら誰でもヤバいかもって思うじゃん。』
当たり前だってていで言っている。