heart and cold~私には貴方だけ~【完】




洗濯機がガランゴロンうるさいから、リビングに移動しながら通話ボタンを押した。



「もしもし…」



『おはよう。具合はどう?』



「ふつーだよ。」



そういう系の会話はお母さんだけで十分だなぁとか思う。



『そっか。良かった…』



そういえば…



一応確認しないと。



「ねぇ、昨日冷えピタ貼ったりポカリ買ってきてくれたりしたのって…はるき君、だよね?」



違ったら今度こそ怖いなぁと考えてしまうから、ちょっと恐る恐るになる。



『…………うん。』



なんか間があったけど、どうしたのかな。



「そっか。よく分かったね。」


『いや、電話の途中で通じなくなったら誰でもヤバいかもって思うじゃん。』



当たり前だってていで言っている。




< 99 / 346 >

この作品をシェア

pagetop