猫かぶりの年下くん
「茜ちゃん、僕の質問に答えてよ。幹斗って…誰?」


俺はそう言いながらイスに座った。


茜…早く答えてよ…。


「友達だけど…?」


茜はそう言った。


「そうなんだ~!僕がいるんだから彼氏なんているわけないよね!茜ちゃん!」


俺がそう言うと茜は一瞬ホッとした表情をした。


…友達じゃ…ないんだな…。


「茜は嘘つきだね。」


ドサッ━


俺は茜を押し倒した。


「涼…?」


「茜…彼氏できたでしょ?」


茜はまた驚いている。


「最近の茜、なんか幸せそうだし…楽しそうだもん…。」


俺はそう言って茜から離れた。


「涼…あたし婚約…「婚約解消はしないよ?」


俺は茜が言い切る前に言った。


なんとなくわかったんだ…。


婚約解消の話をしそうだなって…。


「俺、帰るわ。じゃあね。」


俺は茜の部屋を出て家に帰った。


婚約解消の話をしたらキス…


今回はしなかった。


いや…できなかった…。


やっぱり好きな子を苦しめる行為なんて…できない…。


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