猫かぶりの年下くん
「茜ちゃん、何?」


涼は笑顔で聞いてきた。


「単刀直入に言うけど…あたし、涼とは結婚しないから。」


涼の笑顔が消えた。


「…ぐすっ。茜ちゃんは…ぐすっ…僕のこと…嫌いなの…?」


…泣いてる!?


「…あたしは別に涼のことが嫌いなわけじゃないの。ただ、涼は弟みたいな存在だから…。」


「ぐすっ…弟…?」


弟なんてちょっときつかったかな…?


でも本音だし…。


「…うん。話はそれだけだから!」


バタッ━


あたしは涼に押し倒された。



< 5 / 23 >

この作品をシェア

pagetop