あいつと俺様
あたしの学校は進学校であり金持ちの通う学校だと言われているためか塾に通う人も多い。
英語の教科書も他の学校では使わないものを使っているようだ。
「恋~!あ、勉強してた?さすが学年2位だな!」
いつの間にそばにいたのか・・蓮はあたしが持っていた教科書を奪うとこう言った。
「Marriage must be a relation either of sympathy or of conquest.」
ぼそっと蓮は言ったのでなんて言っているのかわからなかった。
「恋、お前英語できたよな?時間ねーし、ここで聞かれちゃまずい話だから英語で話すぞ!いいか?」
顔を覗き込まれてドキッとする。
「う・・うん。帰国子女だしできるけど・・・??」
実は去年カナダ留学していた。・・なんで蓮が知ってるんだろ??