あいつと俺様


しばらくして着いたのは黒い高そうな車の前。

「ねー蓮?さっきの女子たちはあんまり英語得意そうじゃなかったし日本語でしゃべるべきだったんじゃない?」
あたしは蓮の制服の袖を引っ張りながら言う。

「・・・英語が抜けきらなかっただけだ。さっきのこと、車の中で説明する。乗って。」
不機嫌そうだった蓮がふっと笑みをこぼし、あたしを車の中へ勧める。


あたしは車の中へ乗り、なんでさっきあんなことを言ったのか聞いた。
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