君に恋愛中
放課後
いつものように千夏を待っていたがやることがなく図書館に行った
新刊コーナーに行くと上岡先輩が本を読んでいた
「上岡先輩」
「姫野ちゃん!?」
余程びっくりしたのか、上岡先輩の持っていた本が下に落ちた
先輩の本拾い、本のタイトルをみた
《会話がうまくなる方法》
は?この人はなんでこんな本借りてるん?
「あ!本…」
先輩はため息をついた
「先輩もこういう本借りるんですね」
「姫野ちゃんには見られたくなかったけど」
先輩が珍しく恥ずかしそうにしてる
謝ろうとしたとき
「ちょっとでも姫野ちゃんと喋れるようになりたかったからとかダサすぎやんな」
悲しそうな顔の先輩
悲しそうと言うか恥ずかしそう
私としゃべるためって
いつでも余裕そうな気がしたけど、先輩も頑張ってたんだ