真夜中のシンデレラ★
第一章


0時を告げる鐘が鳴っている。

赤い絨毯のひいた廊下を、
車椅子に乗りながら進んでいた…

(……急がないと)

視線の先には無駄にデカイ部屋の
扉と……

「………」

苦笑いを浮かべた少年が立っている…


(夜中にこんな風に抜け出すなんて)

(駄目な事だってわかっているけど…)


「どうしたの??」

彼が何故そこにいるのかは、
わかっていたけど…

私は何時もの様に 笑って誤魔化した。


「お嬢様…今まで何処にいらっしゃったんですか??」


彼は困った様な顔をして、
尋ねてきた……



















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