嘘吐きなその唇で



『(食事の邪魔。無視)』



ビニール袋から全て取り出し、テーブルの上に置く。



『(箸は……あった)』



そして、その中から手探りで割り箸を取り出す。



――ピンポーン



『(さぁ、私の愛しのからあげちゃんが、私に食べられるのを待って――…)』



ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンッ!



『……』



私は深い吐息をつきながらテーブルの上に割り箸を置き、無言で立ち上がる。


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