勇者34歳
「イルルとリーヴェはどうしたい?」

一応聞いてみる。

「おまかせw」

リーヴェはそう言う気がした。

「王都には近づかないほうがいいかもな。」

やっと自覚したのかトラブルメーカー。
イルルのおかげで無用な苦労をしてるような気がしてきた。

「若いうちの苦労は買ってでもしろって言うだろ。」

もう34歳だ!

「怒ると高血圧になるぞ。」

怒っちゃいないが、
誰のせいだと思ってるのか。

「絡んでくるヤツ。」

何故絡まれるのか問い詰めたいが
問い詰めても状況はよくならないから
これからのことを考えよう。

「北に行くぞ。」

「「いえっさー。」」

こんなときだけ声を揃えやがって…。

「まあまあ。仲間内でギスギスするよりは。」

ナターシャさんになだめられた。


「つきましたよ!」

マイルに言われて
貨物馬車の荷台から降りる。
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