勇者34歳
「偽者たちは勇者を名乗って何してんですか。」

「特に、何も。」

「「えっ?」」

何もしてない?

「強いて言うならこのへんのモンスターを倒したり、畑をモンスターや害獣の被害から守ったり?」

「それって放置していんじゃね?」

思わず素でつっこんだ。

「なんか国的には困るみたいで、偽勇者さんたちも国軍に見つからないように行動してますよ。」

国的には困るって言われてもね。

それ別に誰も困らないような気しかしないし。
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