勇者34歳
宿屋で1番広い4人用の部屋で
知恵を出しながら
あーでもない、こーでもない、
と作戦会議が続けられる。
「ぽこさんのオデコのアザは隠した方がいいんじゃねぇかな。」
…真の勇者たる証だから
偽物を探す時には
見えちゃいけないモノだと思うので
隠すのは全く構わない。
「俺帽子あるぞ。」
そう言って、
イルルが家紋と桜の刺繍が入った帽子を投げた。
見事に俺の頭の上に落下したが
しかし…。
「この帽子、入らなくね?」
風でとんだりしては
アザが見えてしまう。
それでは困るのだ。
「じゃあこれは?」
イルルは綿でできたバンダナを俺に投げた。
受け取って巻いてみる。
「派手だけど、悪くはないか。」
バンダナの柄は
緋色を下地として
白いバラがプリントされていた。
なんとなく嫌だが
一度装備して
アザが隠れることを確認した。
知恵を出しながら
あーでもない、こーでもない、
と作戦会議が続けられる。
「ぽこさんのオデコのアザは隠した方がいいんじゃねぇかな。」
…真の勇者たる証だから
偽物を探す時には
見えちゃいけないモノだと思うので
隠すのは全く構わない。
「俺帽子あるぞ。」
そう言って、
イルルが家紋と桜の刺繍が入った帽子を投げた。
見事に俺の頭の上に落下したが
しかし…。
「この帽子、入らなくね?」
風でとんだりしては
アザが見えてしまう。
それでは困るのだ。
「じゃあこれは?」
イルルは綿でできたバンダナを俺に投げた。
受け取って巻いてみる。
「派手だけど、悪くはないか。」
バンダナの柄は
緋色を下地として
白いバラがプリントされていた。
なんとなく嫌だが
一度装備して
アザが隠れることを確認した。