勇者34歳
「帽子が入らないの…ガチ?」

イルルが帽子をかぶせようとするが
やっぱり入らなかった。

「なんてでっかい頭なんだ!」

失礼な。

「イルルの頭が小さいんだろ…。」

イルルにアイアンクローをしかけてみる。
予想どおり小さかった。

「頭が小さいからバカなことしかできないんだな。」

「失礼な。中学の頃は万年次席だったぞ。」

「首席じゃないんだな。」

「ふんっ!」

イルルは拗ねてしまったようだ。

だが、どっちみち自慢できる成績って言いたいんだな。
ここにいるメンツは年齢も学年もバラバラなので
学校にいた頃の成績は比較できない。

…仕事とか始めたら
学校にいた頃の成績なんて
アテにならない。

成績とかよくても
無能なやつは無能だし。



「じゃあ適当に休むか。」

明日は朝から聞き込みだな…。
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