勇者34歳
「ぽこさん、そろそろ起きてくれんかのぅ。」

誰かの声が聞こえる。
俺はいつの間にか眠ってしまったようだ。

「ぽこさん…、仕方ないのぅ…。」

全身を肌寒さが襲う。
どうやら布団をひっぺがされたらしい。

しぶしぶと起きる。

「やっと起きてくれたようじゃのぅ。」

しょぼしょぼする目を開けると
ナターシャさんが目の前に立っていた。

「イルル以上にネボスケじゃのぅ。」

「イルルほどではないはず…。」

なんかものすごい愚弄をされた気がする。



「とりあえず起きて着替えてタバコでも吸って、しゃきっとしてくるべし。」

ナターシャさんに言われて
ベランダに追い出された。

俺はタパコを取り出し
火をつける。

起床直後のタバコはうまいな。



その後、ナターシャさんに
起こされたとおぼしき
イルルとリーヴェがやってきた。

ヤツらもタバコに火をつけて
一服し始めた。
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