勇者34歳
こっちか?
どっちから来たっけ?
多分こっちだな。
夜道を1人で歩くのはなかなか物騒だ。
なんとか、見覚えがある景色に出たが。
「あれ、ここ正規軍の詰所じゃね?」
…。
……。
仕方ない、リーヴェに拾ってもらおう。
リーヴェがいなかったら
正規兵の誰かに駐車場までつれていってもらうか。
俺はそんな算段で詰所の扉を開けた。
「おう、しっかり食えよ!」
視界に入ったのは
もふもふと料理を食べるイルルだった。
「何餌付けされてんのー…。」
脱力。
ナターシャさんが
お腹を空かせて泣いてるかも、と
宿屋を飛び出したのに
これは脱力モノである。
抜刀して暴れてなくてよかった
としか言いようがないけれども
マジでこれは無いわ。
「よく食えよ!」
俺より少し年上のおっさん兵士と
おそらくイルルよりは若そうな兵士が
必死にもきゅもきゅと飯を食うイルルに肉をあげていた。
「あ、勇者さん。」
若いヤツが俺に気づく。
えーっと…
ナターシャさんはいないみたいだな…。
「どうもどうもこんばんは。」
適当ではあるが、一応挨拶はする。
「そこの騎士崩れを返却してもらっていいですか…?」
「むぎゅっ!?俺は多分ブシドーを極めたサムライだぞ!」
イルルが異議を唱えている気がするけど
聞こえない聞こえない、
っていうか聞く気がしない。
どっちから来たっけ?
多分こっちだな。
夜道を1人で歩くのはなかなか物騒だ。
なんとか、見覚えがある景色に出たが。
「あれ、ここ正規軍の詰所じゃね?」
…。
……。
仕方ない、リーヴェに拾ってもらおう。
リーヴェがいなかったら
正規兵の誰かに駐車場までつれていってもらうか。
俺はそんな算段で詰所の扉を開けた。
「おう、しっかり食えよ!」
視界に入ったのは
もふもふと料理を食べるイルルだった。
「何餌付けされてんのー…。」
脱力。
ナターシャさんが
お腹を空かせて泣いてるかも、と
宿屋を飛び出したのに
これは脱力モノである。
抜刀して暴れてなくてよかった
としか言いようがないけれども
マジでこれは無いわ。
「よく食えよ!」
俺より少し年上のおっさん兵士と
おそらくイルルよりは若そうな兵士が
必死にもきゅもきゅと飯を食うイルルに肉をあげていた。
「あ、勇者さん。」
若いヤツが俺に気づく。
えーっと…
ナターシャさんはいないみたいだな…。
「どうもどうもこんばんは。」
適当ではあるが、一応挨拶はする。
「そこの騎士崩れを返却してもらっていいですか…?」
「むぎゅっ!?俺は多分ブシドーを極めたサムライだぞ!」
イルルが異議を唱えている気がするけど
聞こえない聞こえない、
っていうか聞く気がしない。