勇者34歳
「ケーキ…食べさせてもらうはずだったのに…。」
すっかり餌付けされちまったが
今は構ってられない。
ケーキは後で食わせてあげよう。
「イルル、リーヴェに駐車場に行くように言われてるんだ。」
「駐車場?飛行車の?」
この町には他の駐車場はないが。
イルルはまじまじと俺を見つめると
「まさか宿屋から来た?」
「うん。」
「なんで駐車場に向かって詰所に着くんだ…?」
えっ?
「真逆だぞ…。」
そこまで呆れなくてもよくないか?
「ナターシャは?」
イルルに聞かれたから起こったことを告げる。
「ナターシャさんならイルルを探して宿屋を飛び出したが。」
「うっわマジで?!」
嘘を言っても仕方ないんだけど。
「ナターシャはヤバイって。ぽこぽんみたいに必ず逆方向に行くわけじゃないんだから!」
さりげなく
言葉の刃で傷つけられた気がするが
やっぱりそれに構ってる場合じゃない。
「ナターシャを探すぞ!」
イルルの顔色が珍しく悪い。
「俺のときと態度が全然違うような。」
「だってナターシャはナターシャなんだぞ!」
イルルが心配してるのはわかるけど
どういう理由で心配してるかわからない。
「とにかく早く探すんだ!」
一応リーヴェが追ってるはずだけどね…。
「ナターシャを犯罪者にはさせられない。」
…。
……。
ナターシャさんには非常に失礼だが
彼女は非常に強いので
不埒者の息の根を止めてしまう可能性すらある。
だから
イルル心配のしかたは妥当かもしれない。
すっかり餌付けされちまったが
今は構ってられない。
ケーキは後で食わせてあげよう。
「イルル、リーヴェに駐車場に行くように言われてるんだ。」
「駐車場?飛行車の?」
この町には他の駐車場はないが。
イルルはまじまじと俺を見つめると
「まさか宿屋から来た?」
「うん。」
「なんで駐車場に向かって詰所に着くんだ…?」
えっ?
「真逆だぞ…。」
そこまで呆れなくてもよくないか?
「ナターシャは?」
イルルに聞かれたから起こったことを告げる。
「ナターシャさんならイルルを探して宿屋を飛び出したが。」
「うっわマジで?!」
嘘を言っても仕方ないんだけど。
「ナターシャはヤバイって。ぽこぽんみたいに必ず逆方向に行くわけじゃないんだから!」
さりげなく
言葉の刃で傷つけられた気がするが
やっぱりそれに構ってる場合じゃない。
「ナターシャを探すぞ!」
イルルの顔色が珍しく悪い。
「俺のときと態度が全然違うような。」
「だってナターシャはナターシャなんだぞ!」
イルルが心配してるのはわかるけど
どういう理由で心配してるかわからない。
「とにかく早く探すんだ!」
一応リーヴェが追ってるはずだけどね…。
「ナターシャを犯罪者にはさせられない。」
…。
……。
ナターシャさんには非常に失礼だが
彼女は非常に強いので
不埒者の息の根を止めてしまう可能性すらある。
だから
イルル心配のしかたは妥当かもしれない。