勇者34歳
城下町から町へと続く草原を
歩いている間
イルルとツキヨさんの問答は
何度繰り返されただろうか。
「ねぇねぇイルルちゃん。ママ、足のマメが潰れちゃったんだけど。」
「唾つけときゃ治る。」
ツキヨさんの目に涙が溜まる。
「ぅわーん!イルルちゃんひどい!バカバカ!イルルちゃんのバカ!!」
まさかツキヨさんが泣き出すとは思わず
戸惑う俺とリーヴェ。
「イルル、もうちょっと言い方ってものが」
「ぽこぽん、お袋を甘やかしちゃダメだ。」
イルルは
見た目こそ愛らしいものの、
実際は鬼のような奴のようだ。
…いや、知ってたけどさ…。
歩いている間
イルルとツキヨさんの問答は
何度繰り返されただろうか。
「ねぇねぇイルルちゃん。ママ、足のマメが潰れちゃったんだけど。」
「唾つけときゃ治る。」
ツキヨさんの目に涙が溜まる。
「ぅわーん!イルルちゃんひどい!バカバカ!イルルちゃんのバカ!!」
まさかツキヨさんが泣き出すとは思わず
戸惑う俺とリーヴェ。
「イルル、もうちょっと言い方ってものが」
「ぽこぽん、お袋を甘やかしちゃダメだ。」
イルルは
見た目こそ愛らしいものの、
実際は鬼のような奴のようだ。
…いや、知ってたけどさ…。