勇者34歳
…。

……。

たっぷりと、30秒くらいの沈黙があった。

「「「えーっ?!」」」

「そんなに驚かれると傷つくんだけど。」

たいして傷ついてない顔で
傷ついたとのたまうデルフ氏。

「警備隊員だ。身元が怪しいなら照合すればいいよ。ナタ姫様の権力を使えばできるでしょ?」

「権力を使うのは好きじゃありません。イルルと一緒の写真を拝見したことがございますので信用します。写真よりだいぶお肉の鎧が増えたようですが。」

デルフさんは無言で
今度は本当に傷ついた顔をした。

「天使が仲間ってことはもう状況は聞きましたね?」
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