勇者34歳
ナターシャさんと俺は
山賊の前に出た。

「来たか、お姫サマ。」

おそらく山賊のリーダー(仮)と
いったところだろうか。

「ちょっとばかり取引してくれればいいんだぜ?こっちはお姫サマの大事なだ〜いじなおトモダチをつれているんでね。」

リーダー(仮)はニヤニヤと笑う。
リーヴェのニヤニヤした顔とは
明らかに質が違う嘲笑。

ナターシャさんは
山賊リーダー(仮)の言葉を
完全に無視している。

「おやぁ?信じてなぁい?じゃーあ、おトモダチに会わせてあげようかぁ。」

山賊リーダー(仮)はそういって

「おい、捕獲したサムライ出せ。」

山賊リーダー(仮)は後方に指示を出している。
しかし、俺とナターシャさんは
イルルが
出てこないことを知っている。

「サムライなら真っ先に敵の矢に撃たれたので捨てましたけど…。」

「なにいぃぃぃぃいいい?!」

山賊リーダー(仮)の絶叫。
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