勇者34歳
「でさぁ…物流が滞ってるのってどこだ?」

メイン八百屋副業レンタカー経営の店を出た後
イルルがボソリとつぶやいた。

「鉱山か、部品屋じゃねぇ?」

リーヴェがイルルの問いに応じる。

イルルとリーヴェは、
まともじゃないけど
普通程度の思考力があって
安心した。

念のために言っておくが
すっごく失礼なことを考えた自覚はあるぞ。



俺たちは部品屋へと向かった。

しかし、夕方を過ぎ
夜に差し掛かっていたせいか
閉まっていた。



「今日は無理だな。」
「そうだな。」
「明日明日。」

元々俺らは
やる気がある方じゃないので
こんなものである。

熱意だけで魔王を倒せるなら
今までの勇者の誰かが倒してるはずだっての。
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