勇者34歳
「何をするつもりだ?で、俺に何をさせるつもりだ?」
「ちょっと光を出すからレグナを連れ出せ。オレはイルルをなんとかする。」
そう言ってリーヴェは詠唱を始めた。
これが長いうえに、大して効果はないって言うか。
ぶちぶちと詠唱しているリーヴェ。
「ッ!」
「ぅぎゃ!」
その間にもイルルは男子生徒を1人昏倒させ
「ッのクソガキ!」
「ぐあっ!」
イルル本人も1回弾き飛ばされた。
見てられないけど助けにも行けない…。
リーヴェ、まだか?
急かそうとしたら目隠しをされた。
その瞬間、
目隠しをされていてもわかるほどの眩しい光が
広範囲を照らす。
「なんだ?!」
喧嘩をしていた当事者と
ほとんどの野次馬が視界を失う。
その隙に、俺はレグナくんを抱えた。
「ぽこさん?!」
リーヴェはイルルを担ぎ上げた。
「てめっ!」
「文句は後で。走れぽこさん。」
俺はレグナくんを抱えたまま無我夢中で走る。
リーヴェがついてきているのは気配でわかった。
しばらく走ると
小等科と書かれた建物があった。
ちびっこたちがのんきに飯を食っているので
大丈夫そうだと思って
レグナくんを地面におろす。
イルルは噛みつきそうな勢いで
リーヴェを睨んでいる。
こりゃ危ない。
リーヴェはイルルの様子を見ると
抱えたままにしておくようだ。
「なんでお姫様だっこなんですか?」
レグナくんが
顔を赤くして怒っているので
少し萌えた。
「一応事情を聞くだけは聞こうか?」
「レグナが知らないヤツに無理矢理つれていかれそうになってたから制裁したんだが仲間を呼ばれた。」
「〜〜ッ、それはイルルさんが言うとおりではあるんですけど…。」
「目立つなとあれほど…。」
リーヴェが珍しくため息をついた。
「僕は好きで目立ってるわけじゃないです。」
「大立ち回りじゃったのぅ。」
どこからかナターシャさんが現れた。
「ああもうこんなにケガして…。」
ナターシャさんはイルルに優しくデコピンしたが
そこには盛大なアザができていて
イルルが痛そうな顔をした。
「落ち着いたとこ悪いけど、場所変えたほうがいいと思う。血痕がかなり落ちてるし。」
「どうしてそんなに喧嘩したがるんだ、もう。」
俺はもう疲れたよとか言っちゃいたい。
「そのへんに医務室があるはずです。さっくり手当てしましょう。」
レグナくんがそう言って
すたすたと歩いていく。
4人でついて行く必要もないけど
1回合流したし
作戦自体を見直したほうがよさそうだ。
「ちょっと光を出すからレグナを連れ出せ。オレはイルルをなんとかする。」
そう言ってリーヴェは詠唱を始めた。
これが長いうえに、大して効果はないって言うか。
ぶちぶちと詠唱しているリーヴェ。
「ッ!」
「ぅぎゃ!」
その間にもイルルは男子生徒を1人昏倒させ
「ッのクソガキ!」
「ぐあっ!」
イルル本人も1回弾き飛ばされた。
見てられないけど助けにも行けない…。
リーヴェ、まだか?
急かそうとしたら目隠しをされた。
その瞬間、
目隠しをされていてもわかるほどの眩しい光が
広範囲を照らす。
「なんだ?!」
喧嘩をしていた当事者と
ほとんどの野次馬が視界を失う。
その隙に、俺はレグナくんを抱えた。
「ぽこさん?!」
リーヴェはイルルを担ぎ上げた。
「てめっ!」
「文句は後で。走れぽこさん。」
俺はレグナくんを抱えたまま無我夢中で走る。
リーヴェがついてきているのは気配でわかった。
しばらく走ると
小等科と書かれた建物があった。
ちびっこたちがのんきに飯を食っているので
大丈夫そうだと思って
レグナくんを地面におろす。
イルルは噛みつきそうな勢いで
リーヴェを睨んでいる。
こりゃ危ない。
リーヴェはイルルの様子を見ると
抱えたままにしておくようだ。
「なんでお姫様だっこなんですか?」
レグナくんが
顔を赤くして怒っているので
少し萌えた。
「一応事情を聞くだけは聞こうか?」
「レグナが知らないヤツに無理矢理つれていかれそうになってたから制裁したんだが仲間を呼ばれた。」
「〜〜ッ、それはイルルさんが言うとおりではあるんですけど…。」
「目立つなとあれほど…。」
リーヴェが珍しくため息をついた。
「僕は好きで目立ってるわけじゃないです。」
「大立ち回りじゃったのぅ。」
どこからかナターシャさんが現れた。
「ああもうこんなにケガして…。」
ナターシャさんはイルルに優しくデコピンしたが
そこには盛大なアザができていて
イルルが痛そうな顔をした。
「落ち着いたとこ悪いけど、場所変えたほうがいいと思う。血痕がかなり落ちてるし。」
「どうしてそんなに喧嘩したがるんだ、もう。」
俺はもう疲れたよとか言っちゃいたい。
「そのへんに医務室があるはずです。さっくり手当てしましょう。」
レグナくんがそう言って
すたすたと歩いていく。
4人でついて行く必要もないけど
1回合流したし
作戦自体を見直したほうがよさそうだ。