勇者34歳
宿屋の部屋に戻ると、
イルルとリーヴェとラウザがいた。
「ぽこさん、遅いお帰りで。」
リーヴェが一応声をかけてくれた。
イルルは目を閉じていて、
ベッドの上に仰向けに寝かされている。
それだけなら、いつもどおり、
眠いから眠っているのかと思うけど。
イルルの胸のあたりからは
謎の魔法陣が七色の光を放ちながら
浮かび上がっていた。
イルルのベッドの横には椅子があって
ラウザが座っていた。
「な…何やってるんだ?」
「魔符、取り出してる。」
ラウザが短く答えた。
「魔符?」
「ごめん、集中したいから。」
ラウザはそう言って会話を打ち切った。
俺はリーヴェを見る。
それだけで、リーヴェは
俺が何を言いたいのか察したらしい。
「一応、説明できないこともないけど。」
「うん、それを頼みたいんだが。」
「魔族狩りは魔符を持ってて、それを使って色々とできるわけで、今はその魔符を作成する途中。魔符の魔法陣は、個人ごとに違う模様らしいので、今、模様を調べてるとこ。」
なるほど。
魔符が何に使えるかは知らないけど
リーヴェもそれ以上解説するつもりがないようなので
俺はイルルの魔法陣を眺めていた。
「光りすぎ…。」
ラウザの愚痴がたまに聞こえる。
なんとなく、
静まり返った部屋の居心地が悪い。
俺は部屋を見回す。
そういえば、レグナくんと
ナターシャさんが見当たらない。
俺は、宿屋に迷子になっていたから
だいぶ長い時間をかけて戻ってきたから
先に帰り着いているものだと思ってたけど
少なくとも部屋の中には
レグナくんもナターシャさんもいなかった。
「リーヴェ、レグナくんとナタ様は?」
「まだ戻ってない。」
俺は窓の外を見る。
夜になっている。
さすがに、
この時間まで帰ってこないのは
変じゃないかな…?
イルルとリーヴェとラウザがいた。
「ぽこさん、遅いお帰りで。」
リーヴェが一応声をかけてくれた。
イルルは目を閉じていて、
ベッドの上に仰向けに寝かされている。
それだけなら、いつもどおり、
眠いから眠っているのかと思うけど。
イルルの胸のあたりからは
謎の魔法陣が七色の光を放ちながら
浮かび上がっていた。
イルルのベッドの横には椅子があって
ラウザが座っていた。
「な…何やってるんだ?」
「魔符、取り出してる。」
ラウザが短く答えた。
「魔符?」
「ごめん、集中したいから。」
ラウザはそう言って会話を打ち切った。
俺はリーヴェを見る。
それだけで、リーヴェは
俺が何を言いたいのか察したらしい。
「一応、説明できないこともないけど。」
「うん、それを頼みたいんだが。」
「魔族狩りは魔符を持ってて、それを使って色々とできるわけで、今はその魔符を作成する途中。魔符の魔法陣は、個人ごとに違う模様らしいので、今、模様を調べてるとこ。」
なるほど。
魔符が何に使えるかは知らないけど
リーヴェもそれ以上解説するつもりがないようなので
俺はイルルの魔法陣を眺めていた。
「光りすぎ…。」
ラウザの愚痴がたまに聞こえる。
なんとなく、
静まり返った部屋の居心地が悪い。
俺は部屋を見回す。
そういえば、レグナくんと
ナターシャさんが見当たらない。
俺は、宿屋に迷子になっていたから
だいぶ長い時間をかけて戻ってきたから
先に帰り着いているものだと思ってたけど
少なくとも部屋の中には
レグナくんもナターシャさんもいなかった。
「リーヴェ、レグナくんとナタ様は?」
「まだ戻ってない。」
俺は窓の外を見る。
夜になっている。
さすがに、
この時間まで帰ってこないのは
変じゃないかな…?