勇者34歳
◆今から本気出す
俺はイルルを宿屋に置いて、
JJに先導されて学園の裏手まで歩いてきた。
イルルなら、大丈夫だ。
いつだってそうだった。
だからイルルの心配はしていない。
そもそも、俺がイルルを心配するとか、
おこがましい、というか、なんというか。
威張れることではないが、
イルルは
暴力沙汰で負けたことはなかったと思う。
何故か、俺のおでこのアザがチリチリと痛む。
痛みは気になるけど
それに構っている余裕はなかった。
別に追われてるわけじゃないし。…多分。
ナターシャさんと、ラウザは
イルルを置いてきたことを
心配しているようで、
暫くはチラチラと宿屋のほうを見ていた。
「魔族は、人間とは違う生き物だし…。イルルは、大丈夫かしら…?」
そう言われるとすごく心配になってきた。
でも、イルルの様子を見に行くことなんて
できなくなるようなことが起こった。
JJに先導されて学園の裏手まで歩いてきた。
イルルなら、大丈夫だ。
いつだってそうだった。
だからイルルの心配はしていない。
そもそも、俺がイルルを心配するとか、
おこがましい、というか、なんというか。
威張れることではないが、
イルルは
暴力沙汰で負けたことはなかったと思う。
何故か、俺のおでこのアザがチリチリと痛む。
痛みは気になるけど
それに構っている余裕はなかった。
別に追われてるわけじゃないし。…多分。
ナターシャさんと、ラウザは
イルルを置いてきたことを
心配しているようで、
暫くはチラチラと宿屋のほうを見ていた。
「魔族は、人間とは違う生き物だし…。イルルは、大丈夫かしら…?」
そう言われるとすごく心配になってきた。
でも、イルルの様子を見に行くことなんて
できなくなるようなことが起こった。