愛しい人へ【短編】

愛しい人へ・・・

》》》》》






緑が死んでから五年が立つ。





私は大学を出た。







将来の夢とか、なりたいことなんてなかったのに、緑が熱くなる姿をみて、憧れを感じたあの日。







私は憧れを現実にする“目標”を達成した。







サワァ−・・・




風が私に『頑張れよ』って言ってるのがわかる。





きっと緑が風になって私に語りかけてるんだね。




笑うことが出来なくなったあの日から、初めて心から笑えた気がする。






今なら心から泣いて






心から笑って






心から頑張れる






そんな気がするよ・・・





だって緑・・・






今の私にはあなたがしっかりついていてくれる。





離れないでいてくれる。





そんなに気がするんだ。















End.
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