愛しい人へ【短編】
【3】

バレンタインでの出来事。

≫≫≫≫≫


今日はバレンタイン。


昨日頑張って作った手作りチョコを持って髪を編んでいる私。

昨日、何の形がいいかとか、ビターがすきかなぁとかずっと悩んでた。



緑はなんでもよろこんでくれるのにね。


いつも朝迎えに来てくれる貴方がスキ。

寝癖が1つもない貴方の綺麗なその髪の毛がスキ。


どうしようもないくらい貴方を思っているよ・・・


ピーンぽーん


インターホンが鳴った。


きっと緑だ。

急いで下に降りてローファーを履いた。



「はよ-!行くか!」


笑顔で私を迎えてくれる・・・



貴方がスキ。


大好き。


鞄からチョコを取り出した。


「はいこれ。まずいかもだけど・・・」



そう言って緑にチョコを渡した。


・・・・・・・








・・・・・・・








・・・・・・・






?????




沈黙が続いた。

あれ?うれしくなかったのかな?いつもなら「ありがとう」って言ってくれるのに・・・緑・・・?



「ねぇりょ『ポロ』」


ん??ポロってなんか落ちたよね?



そ~っと緑の顔を見た。

泣いてる・・・
緑がないてる。

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