♡祐雫の初恋♡

「はい、父上。

 覚悟はできています」


 慶志朗は、一歩も譲らない覚悟で、しっかりと父を見つめ返した。


「勘当だなんて、滅相もございません。

 慶志朗さんは、一人っ子でございますのよ。


 慶志朗さん、もう一度よくお考えなさいませ。

 麗華さん、琳子さんの何処にご不満がおありなの」 


 母は、眩暈を覚えながら、慶志朗を説得しようと試みる。

 

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