♡祐雫の初恋♡


「慶志朗、

 今成功しているのは、自身の努力もあるが、

 嵩愿一族の後ろ盾があってのことと肝に銘じなさい。


 後ろ盾がなければ、社会では誰にも相手にされないのが常だ。


 まして、麗華くんや琳子くんの一族まで敵に回しては、

 財界に見放されたのも同然だ。


 これから先の人生はないものと覚悟して、重々考えなさい」


 父は、慶志朗の若輩故の甘さに溜息を吐く。



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