♡祐雫の初恋♡
「祖母が子どもの頃からの姉やでございましたの。
当家にとっては、かけがえのない
生き字引のような優しい婆やでございます。
このワンピースも紫乃のお手製でございますの」
祐雫は、受け答えをしながら、
慶志朗の笑顔に引き寄せられていく。
「白いワンピースがよくお似合いですよ。
ばあやさんの愛情の深さが感じられます」
慶志朗は、相槌を打ちながら、さらっと祐雫を褒める。
綿ローンのワンピースの光沢が、
祐雫の色白の肌を更に惹き立てていた。