♡祐雫の初恋♡

 祐里は、祐雫が裏庭へ駆けていく様子を

 窓から見下ろして、ホッと安堵する。



(桜さん、祐雫さんが恋をする年頃になりました。

 私は、安心いたしました。

 どうぞ祐雫さんの初恋を応援してくださいませ。

 
 光祐さまは、心持ちお淋しゅうございましょうね)



 祐里は、窓から見える桜の樹に囁く。

 


 桜の樹は、深緑の葉を揺らして、祐里の願いに耳を傾けていた。











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