Shine*テニス部のあなたに恋をした
「きゃー!!」
なんて声をあげている女子の声を流して、矢崎先輩の姿を探す。
あたしは人が倒れている山を凝視した。
「輝ちゃん、大丈夫かなー?」
なんて声も流していると、1番最初に起きあがった人が矢崎先輩だった。
矢崎先輩は腕をぐるぐると回してるから大丈夫なのかな?
とりあえず一安心。
矢崎先輩、細いからポキッといきそうだもんね。
「輝ちゃん、大丈夫ー?」
って声が後ろからした。
あたしと3段の塔の同じグループの3年の女子の人。
テルちゃんって誰だろう?
あたしが疑問に思っていると、矢崎先輩がこっちを見ながらうんって頷いた。
え。…矢崎先輩の名前、テルって名前なの?
テル…。
矢崎 テル。
1つ、また1つ。
どんな小さなことでもあなたのことを知れると、
あたしは嬉しくて幸せな気持ちになれます。