Shine*テニス部のあなたに恋をした
「や、矢崎先輩っ!!」
テル先輩と亮太くんがふりむいて、あたしを見た。
亮太くんはあたしが矢崎先輩のこと好きなのを知ってるから、気をきかせて2人きりにしてくれた。
あたしはテル先輩の前に立って、
「あ、あの…、これ読んでください…」
そういって手紙をさしだした。
昨日、何回も何回も書き直して、これでいいかな?って何度も読み返して、そうしてやっとできあがった手紙。
あたしは手紙をさしだしたときに少し手が震えていた。
うわ…。あたし、ださ…。
なんて自己嫌悪に陥っていると、
「あ、はい」
テル先輩はあたしが書いた手紙を受け取った。