Shine*テニス部のあなたに恋をした

「えーと、井上、さん」

「は、はい…」

名前、よばれちゃった…。

テル先輩に名前呼ばれただけなのに、ただそれだけなのに、自分の名前が好きになった。

なんてあたしが少し感動していると、テル先輩が口を開いた。


「告白、いいよ」

「は……?」

え、ちょっと待って。


「つきあおっか」

「は、はい…?」

え、え、


「それじゃ」

「あ、はい」

そういってテル先輩はほかの3年の男子たちと図書室から離れていった。

< 23 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop