Shine*テニス部のあなたに恋をした
「えーと、井上、さん」
「は、はい…」
名前、よばれちゃった…。
テル先輩に名前呼ばれただけなのに、ただそれだけなのに、自分の名前が好きになった。
なんてあたしが少し感動していると、テル先輩が口を開いた。
「告白、いいよ」
「は……?」
え、ちょっと待って。
「つきあおっか」
「は、はい…?」
え、え、
「それじゃ」
「あ、はい」
そういってテル先輩はほかの3年の男子たちと図書室から離れていった。