Shine*テニス部のあなたに恋をした
それだけ言って、先にあたしは靴に履き替えた。
眞希もあたしのあとを追って急いで靴に履き替えて、あたしを追い越しながら後ろ歩きをしだした。
「明日文化祭だね?」
「あ、うん」
そういえば、明日は文化祭だったなぁ…。
「どう?愛ちゃんから手紙のこときいた?」
「ううん…。何回きいても内緒、しか言ってくれない」
「そっかー」
眞希は歩くスピードをおとしてあたしの隣にきた。
「手紙の内容はわかんないけど…、たぶん大丈夫だよ。テルと愛ちゃんはつきあってないと思うよ」
「そう、だね…」
あたしは眞希の言葉を信じたい…、けどどこかでその言葉を信じられない自分がいる。
やっぱり告白…したのかな?
それ以外に手紙を渡す理由が見つからない。
なにかほかに理由ないかな…って見つけようとしても、ばかなあたしはなにも見つけられなかった。
そんな、もやもやした感情があるまま、文化祭がきてしまった。