奏でる場所~SecretMelody~

宙の秘密

~宙side~

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「宙ーー!起きろ〜。」



奏の声であたしは目を覚ます。



いつも通りの朝だ。



「奏ぇ…おはよー。今何時?」




「7時!!早く支度して、朝ごはん食べにいくぞ!!」




「はぁーい…」



あたしは眠たい目をこすりながらベットから起き上がる。




そして、制服に着替えて食堂に向かった。



ーーーーーーーーーー



「ふぅー。おなかいっぱ〜い…奏、そろそろ行こっか!」




朝はいつも、たっくんやハルくん達は一緒にいっていないので、奏と二人だ。




「そうだな。行くか。」



あたし達は鞄をもって、席をたった。




あたしには最近、悩みがある。




奏達になんて、絶対言えないけど。




特に拓斗になんか口が裂けても言えない。




だって、事の発端は…拓斗…なんだもん…



考えごとをしながら歩いていると、すぐに学校に着いた。



そして、下駄箱を開ける。




…!やっぱり。今日もだ。



奏が見ていない隙に上履きを確認
する。




"バカ""ブス""別れろ""ぶりっ子""死ね"etc…




たくさんの暴言がペンで書かれている。




あーあ。暇な奴ら。




何が"別れろ"なのよ!



あたし達、ラブラブなんだよ?別れる必要ないっつーの!!





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