奏でる場所~SecretMelody~
やっぱりおかしい…。


最近、なんだかソワソワしているな、とは思っていたが、こんなに不自然な日は無かった。



それに、あの後もう一回当てられても宙は答えられなかったし。


「じゃあ、これで授業を終わります。宿題のノート未提出者…須藤 悠(すどう はるか)と…岩波 宙は、今日中に出さないと減点するのでー!!では、号令!!!」



…!!



宙が…宿題まで…!?



…絶対ありえない。



やっぱり、どこかおかしい。



「宙!?」



学級委員の号令が終わるとともに、奏は宙の席へと向かった。



宙はいつもどうりの笑顔でコッチを振り向く。



「奏?どーしたの?そんなに急いで。」



「宙…。何かあった?」



「…なんで?何もないけど…?」



宙の嘘つき。



笑顔ひきつっているのばればれだよ。



「…そっか。何かあったらいつでも相談のるからね。」



「うん。」



なぁ、宙?



奏達に何を隠しているんだ?



授業に集中出来もしないような事なのか?



友達に相談出来ないような悩みなのか?



奏に、いつ心を明かしてくれるんだ?



大丈夫なのか?宙。







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