奏でる場所~SecretMelody~
授業が全て終わり、放課後がやってくる。
1日中、ずっと宙を観察し続けた結果、やっぱり様子がおかしくて。
そして、たまに顔をしかめて鞄に突っ込む手紙や、紙らしいものが気になって。
奏と陽輝はこの場に来ていた。
「なぁ、奏…?ほんまにいいんか?こんなん…」
「仕方ないだろ。方法がないんだから。」
「そうやけど…。」
「大丈夫だって!!」
それは、宙の部活用ロッカーの前。
宙はラクロス部のエースで今は部活中だ。
奏が考えた事。それは宙の鞄を探る事。
さっき、鞄に入れていた紙々。
もしかしたら、そこに何か手掛かりがあるかもしれないし…
ロッカーをガチャっとあけ、鞄を出す。
「いくで?せーの…」
鞄の中身を見た瞬間、奏達は絶句した。
「嘘…「だろ?」「やろう?」」
まず、目に入ったのは大量のごみや紙クズ。
「何…これ…。」
グチャグチャに丸められた紙を開いてみる。
そこではペンで書かれた沢山の文字。
“ブス”“消えろ”“調子のんな”“死ね”“学校にくるな”…
「ひどい…」
さらに鞄を探ると、教科書が出て来た。
一件まだ綺麗に見える英語の教科書だ。
何げなくパラパラとページをめくってみる。
「え…?」
中身は暴言が殴り書きされていて、もはや文なんか見える状態じゃない。
陽輝が覗きこんでき、急いで奏の手から教科書を奪い取る。
「何やねん…。これ…。」
あ!!
そっか…。だから、今日の授業、質問に答えられなかったし、宿題も出せなかったんだ。
こんな、教科書じゃ分かるわけない…。
「…なぁ、奏?宙は何でこんなにいじめられてるんや?」
「さぁ…ん?陽輝、これ!!」
「んー?」
鞄の奥底から、一枚の手紙が出て来た。
そして、それを読んだ陽輝は
「…そーゆう事ね…。」
と呟き、片手で手紙を握りしめた。
1日中、ずっと宙を観察し続けた結果、やっぱり様子がおかしくて。
そして、たまに顔をしかめて鞄に突っ込む手紙や、紙らしいものが気になって。
奏と陽輝はこの場に来ていた。
「なぁ、奏…?ほんまにいいんか?こんなん…」
「仕方ないだろ。方法がないんだから。」
「そうやけど…。」
「大丈夫だって!!」
それは、宙の部活用ロッカーの前。
宙はラクロス部のエースで今は部活中だ。
奏が考えた事。それは宙の鞄を探る事。
さっき、鞄に入れていた紙々。
もしかしたら、そこに何か手掛かりがあるかもしれないし…
ロッカーをガチャっとあけ、鞄を出す。
「いくで?せーの…」
鞄の中身を見た瞬間、奏達は絶句した。
「嘘…「だろ?」「やろう?」」
まず、目に入ったのは大量のごみや紙クズ。
「何…これ…。」
グチャグチャに丸められた紙を開いてみる。
そこではペンで書かれた沢山の文字。
“ブス”“消えろ”“調子のんな”“死ね”“学校にくるな”…
「ひどい…」
さらに鞄を探ると、教科書が出て来た。
一件まだ綺麗に見える英語の教科書だ。
何げなくパラパラとページをめくってみる。
「え…?」
中身は暴言が殴り書きされていて、もはや文なんか見える状態じゃない。
陽輝が覗きこんでき、急いで奏の手から教科書を奪い取る。
「何やねん…。これ…。」
あ!!
そっか…。だから、今日の授業、質問に答えられなかったし、宿題も出せなかったんだ。
こんな、教科書じゃ分かるわけない…。
「…なぁ、奏?宙は何でこんなにいじめられてるんや?」
「さぁ…ん?陽輝、これ!!」
「んー?」
鞄の奥底から、一枚の手紙が出て来た。
そして、それを読んだ陽輝は
「…そーゆう事ね…。」
と呟き、片手で手紙を握りしめた。