奏でる場所~SecretMelody~
みんなが、椅子に座ったことを確認し、村上さんは話を続ける。





「さっそく、本題に入りたいと思います。




本校では男子寮、女子寮の二つに別れていて、男女共同の場はこの大広場、食堂、図書室のみです。




くれぐれも男女それぞれの寮に入らないように。」





三つだけって言っても、結構女子と会うんやな…




「そして、各部屋には2~3人ルームメイトとして、一緒に暮らします。




と言うわけで、今から部屋わりを決めたいと思います。」




村上さんの言葉に、待ってましたとみんなが騒ぎだす。





「あたし、奏となりたいな~」





「奏も宙となりたい!」





俺の隣に座っている2人もキャッキャッと騒いでいる。




ってか今気付いたけど、米原って自分の事『奏』って読んでるねんな…。




そんなことを考えていると宙が肩をトントンと叩いてきた。





「ねぇ、ハルくん。




あたし達と一緒の部屋になりたいと思ってない?笑」





「は?なんでやねん!?」





「?どうして、古田いきなり漫才してるんだ?」




「漫才?」




「だって今、なんでやねんって…」




「奏~あのねこれ、別にツッコミしてるわけじゃないんだよー?」




「そうなのか!?」




宙に言われて、びっくりしたのか俺にふってきた。




「あぁ、別にツッコミしてへんで?」





…米原って、実は天然なのか?








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