奏でる場所~SecretMelody~
『なぁ、陽輝?うちの事好き?』
『んー?好きやでー?』
『やんなっ!良かった…。うちも陽輝の事好きやでっ?』
『はは。お前、ほんま可愛いなぁ~笑。』
『えへへっ。』
何気ない、幸せそうなカップルの会話。
平和に過ごしていた…ハズだった。
この時にはもう、俺の知らない所で悪夢は始まっていたんだ。
―――――
『あんたさーちょっと調子乗り過ぎちゃう?』
『え…?』
『陽輝様と付き合ってるからってさー』
『ちょ…うちはそんなつもりじゃ…。』
『だまれよ!!』
ドンッ!
彼女はクラスメイトに押され、尻もちをつく。
『いった…。』
『お前なんて死ねばいいのに!陽輝様とお似合いちゃう事ぐらい分かれや!!』
―――クラスによる陰険なイジメ。
それが毎日のように彼女を襲った。
このことを知った俺はとっさに言った。
『俺がお前を守るから!ごめん…。お前に辛い想いばっかさせて…ごめんな…。』
『うん。うちは大丈夫!陽輝と一緒やもん。ありがとうね。』
そう約束してのに…、守りたかったのに…。
俺は次の日、急な発作で入院生活が再び始まった。
―――守られへんかった。大切な人を。
俺の見えない世界で、彼女は虐められ続けている。
その想像と、日に日に増していく、彼女の痣。
もう、俺自身も耐えられなくなった。
だから、俺はその子と別れた。
彼女も苦しかったのか、すぐに俺の気持ちを承知してくれた。
すると…パッタリとイジメは無くなった。
俺はこの時思ったんや。
――もう、付き合わん方がいいんかなって。
…何でこんな体に生まれたんやろうな。
好きな人一人すら、守ることの出来ないこの体。
“カッコいい”“イケメン”
そう言われ続けたこの顔。
好きな女を傷つける道具にしかならへん。
…。
神様…?
俺は人を好きになったらあかんのか?
何でこんな体に生まれたん?
今までの人生、入院の方が…苦しみの方が長くて、充実してたなんて言われへんやん。
俺は結局好きになった人を不幸にしてしまう。
『んー?好きやでー?』
『やんなっ!良かった…。うちも陽輝の事好きやでっ?』
『はは。お前、ほんま可愛いなぁ~笑。』
『えへへっ。』
何気ない、幸せそうなカップルの会話。
平和に過ごしていた…ハズだった。
この時にはもう、俺の知らない所で悪夢は始まっていたんだ。
―――――
『あんたさーちょっと調子乗り過ぎちゃう?』
『え…?』
『陽輝様と付き合ってるからってさー』
『ちょ…うちはそんなつもりじゃ…。』
『だまれよ!!』
ドンッ!
彼女はクラスメイトに押され、尻もちをつく。
『いった…。』
『お前なんて死ねばいいのに!陽輝様とお似合いちゃう事ぐらい分かれや!!』
―――クラスによる陰険なイジメ。
それが毎日のように彼女を襲った。
このことを知った俺はとっさに言った。
『俺がお前を守るから!ごめん…。お前に辛い想いばっかさせて…ごめんな…。』
『うん。うちは大丈夫!陽輝と一緒やもん。ありがとうね。』
そう約束してのに…、守りたかったのに…。
俺は次の日、急な発作で入院生活が再び始まった。
―――守られへんかった。大切な人を。
俺の見えない世界で、彼女は虐められ続けている。
その想像と、日に日に増していく、彼女の痣。
もう、俺自身も耐えられなくなった。
だから、俺はその子と別れた。
彼女も苦しかったのか、すぐに俺の気持ちを承知してくれた。
すると…パッタリとイジメは無くなった。
俺はこの時思ったんや。
――もう、付き合わん方がいいんかなって。
…何でこんな体に生まれたんやろうな。
好きな人一人すら、守ることの出来ないこの体。
“カッコいい”“イケメン”
そう言われ続けたこの顔。
好きな女を傷つける道具にしかならへん。
…。
神様…?
俺は人を好きになったらあかんのか?
何でこんな体に生まれたん?
今までの人生、入院の方が…苦しみの方が長くて、充実してたなんて言われへんやん。
俺は結局好きになった人を不幸にしてしまう。