奏でる場所~SecretMelody~
「陽輝ィー?」



…静かだな…。



陽輝の、ベットの周りにはカーテンがあるから、陽輝は見えない。



「陽輝ー??」



シャッ――



カーテンをめくると、いつもとまた違う、陽輝のかわいらしい寝顔が見えた。



…クスッ



寝てるのか…。



スースーっと規則正しい寝息を立てている陽輝。



…ほんと、可愛い。



男にそんな言葉は変かもしれないけど…



奏は、陽輝の頭をふわっとなでた。



「…早く良くなって、また、一緒に学校に行こうな、陽輝…。」



「…ん…奏…」



ドキッ!!



…寝言か…



ビックリしたー…



でも、嬉しい。



夢の中でも、奏は存在するんだな…。



なんて。



奏は、陽輝の布団を、キチンとかけ直して、陽輝の病室を後にした。







< 153 / 233 >

この作品をシェア

pagetop