奏でる場所～SecretMelody～

――――奏…



今までいっぱい傷つけてごめんな…



俺、たくさんのワガママ聞いてもらって…



“奏を守る”って言ったのに…



また、すぐに破ってしまったな…



これじゃ、何もかわれてない。



同じことの繰り返しや。



俺って口先ばっかりで…。



…はぁー…。



きついなぁー…



こんなデッカイ嘘ついたの…初めてや。



ごめん…



ごめんやで奏。



伝わってないと思うけど、



決して俺、奏の事嫌いになったわけじゃないから。



一生愛してるから…



忘れてほしいけど…



忘れてほしくない。



ほんまワガママやな、俺。



何様やねんってな。



でもな、俺、気持ち殺しはせーへんから。



大阪で想い続けてるよ。



たとえ一生叶わなくてもな。



奏の事想い続ける。



そして、宙。



一杯俺のために尽くしてくれてありがとう。



俺、宙だけには隠しごと出来ひんくて…



いつも、俺の兄妹かのように、側で影から支え続けてくれた。



ほんまに心からいいやつや。



拓斗との恋、大変やろうけど、頑張れよ



応援してる。



――――拓斗。



俺、クールな拓斗、めっちゃ好きやで。



宙、ほんまはすっごい弱いから、支えたって？



んで、サッカー頑張ってな。



俺の分も。



俺、早く病気治すから。



もし、会えたら、手合わせよろしくな。



――――颯。



ごめんな。



まさか、奏の事好きやったなんて…



もしかしたら心の隅で気付いてたんかもしらん。



けど、違うって逃げてたのかもな。



奏の事、まだ好きなら、



奏の事、よろしく頼みます。



お前は俺に初めて話しかけてくれた、男友達やから。



今まで一緒におった日々、忘れんよ。



皆、ありがとう。