奏でる場所~SecretMelody~
ん?誰やろ…?



「どーぞー?」



ガラッ!



音を立てて扉が開く。



そして、そこに立っていた人物に俺は目を見張った。



何で…こいつが…ココに…。



「ミィ…?」



「…ハル…!」



いかにも学校帰りといった、制服の女子。



ミィ…こと。



新田 未来(にった みらい)は、中学の同級せいで…



俺がかつて、愛した女…。



「ごめんな、突然。



彼の…優生君のお墓に行ったら…偶然ハルのお母さんに会って…。



それで…ハルが帰ってくるって聞いて…。」



“優生”…。



「そうやったんか…。ミィー元気にしてたか…?」



「うん…。まぁまぁ…。―――――――もう…1年やねんな…。」



「あぁ…。」



1年前の今日。



アイツは…“優生”はこの世を去った。――――――――――
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