奏でる場所~SecretMelody~
「そーいや、拓斗達は何組なん?」



「俺は1組。」



へぇー拓斗は1か…。



それやったらたまに顔合わせれるな!



「俺は2組だけど?



知ってるー?俺、陽輝と同じクラスなんだよねー



忘れたとか無いよね…?笑」



颯の笑顔…怖い…。



「全く知らんかった~…。あはは…」



「…え~っ!陽輝ヒッドっ!」



目、笑ってないんですけど。



わたくしの気のせいですかね~…?



「…拓斗にあの事言うぞ~?」



「あのことってなんや?」



「拓斗~!陽輝…みっちゃん先生にあだ名つけられたんだよー!」



颯が拓斗に大声で言う。



俺の方をニヤニヤ見ながら。



「あだ名?ってかみっちゃん?」



「みっちゃんってのは、三宅 美桜先生。



で、あだ名ってのわな、はるち…もがっ!」



俺はあわてて颯の口をふさぐ。



「こらっ!いらんこと言わんでえーねん!」



ってか言ったところで拓斗笑わんやろ。



「はるちって何だ?」



「お、やっぱ気になってくれた!



はるちじゃなくて、ハル…いてっ!」



俺は作り笑いをしながら颯を軽く殴った。



「なんだよー…俺、」



「親父にも殴られたこと無いのに…やろ?」



颯の顔が一瞬にしてパーッと明るくなった。



「すげーっ!!俺の心読んだのか!?



それかエスパーだろ!?」



はぁ…?



俺と拓斗は呆れ顔で



「「お前の言う事は誰にでもわかる」」



「え~?ひどくない?」



「「ひどくない。」」



「ってかなんで声そろえてるんだ?」



「「たまたまだろ。」」



「まぁ、いーや。それよりそろそろ夕飯の時間だよ?」



「そうだな。食堂に行くか。」






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