奏でる場所~SecretMelody~
「あはは!それでねー…」



と宙が上機嫌で言うと拓斗が、



「だな!俺もー…」



と言いながら、拓斗が宙の口についた汚れを拭き取ってあげている。




…てかさ~…ラブラブすぎひん?



「なぁ、こいつらさっきから2人の世界だと思うの俺だけ?」




おっ!颯も思ってたんや!




「いや、俺も思うわ。」




「この2人、いつもこーだぞ?」




俺、颯、米原でコチョコチョ話中。




だというのにもかかわらず、拓斗と宙は2人の世界。




「宙~…奏、お風呂行きたい…」




米原のこのセリフもう5回目や。




「…あ、そーいえばさー」




宙は何も気付かず喋り続けている。




「もう、何か俺、米原が可哀想に見えてきたんやけど…。」




「俺もだよ…。」




「宙…早くしてくれ…。」




食事が終わってすでに2時間たっている。




そこでやっと宙が気付いた。




「あっそろそろ皆食べ終わった?」




「「「2時間前に終わってる!!」」」




宙の天然ぶりにはこけそうになる。




「あっれ~?皆を待ってたつもりだったんだけど…ま、いっか~ごめんね~?」




「凄かったぞ!もー2人の世界満喫中って感じで。」




「それより、奏はお風呂に行きたいんだけど…。」




6回目やもんな…。




「あっ8時過ぎか♪いい時間だね!奏行こっか♪たっくん、また夜ね~」




は?夜も会うん!?




ってか…




今までの俺の時間返せ~!!!!
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