奏でる場所~SecretMelody~
「え、いや、えーっと…そうだ!!



友達の部屋に行ってた!!うん。」



…。なぜ、“うん”?



自問自答か?



っていうか、なんでこんなに慌ててるん?



「へぇー、友達の部屋―――――」



「そうだっ!!奏は友達の部屋に行っていたんだ!」



…ま、いっか。



そーいや米原も頭の上の方で長い黒髪をくくってるな。



でも、まさかこんな男勝りな奴が…ねぇ~。



「あ、そーいや古田は奏の事“米原”って呼んでいるよな?」



「あぁ、それがーどーかした?」



「うーん…。これから奏でいいぞ?」



米原がニコッと笑う。



…思わず見惚れてしまう俺。



やばい。今、絶対顔真っ赤や!汗



男勝りなくせに、ガハハとか言って笑うのではなく



お嬢様らしくって。



「…?どーした?いやか?」



「え?あ、そーじゃなくて…。じゃ俺も陽輝でいいからな!」



「分かった、陽輝!」



その笑顔は余りにも美しかった。――――――――


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