奏でる場所~SecretMelody~
「陽輝の家柄ってどんなの?」



うーん…俺の家柄…別に超普通やねんけどなぁ。



「俺は1人ッ子で母さん、父さんの3人家族。



宙と兄妹のように育って、



猫2匹、犬1匹かってるな。…普通の家庭やろ?」



「猫と犬飼ってるのか?いいなぁ。名前は?」



「猫が…レモンとミカン。犬がチョコだな」



「クスッ。可愛い名前!おいしそー!!」



この名前母ちゃんが勝手につけてんなぁ~…。



俺的恥ずい。



「奏の家は?」



「…。奏の家庭は―――って陽輝、手、血だらけ!!」



あ…忘れてた。



「ちょっと待ってて!!消毒液持ってくるから。」



奏はそーいうとカバンの中から消毒液を持ってきた。



「しみるかも…」



「まじで?俺、注射とか嫌いやねんな~」



「クスッ。かわいい所あるじゃん!」



うう~しみるぅ…。



「涙出てるけど大丈夫か?」



う、してから覗きこむな~



「大丈夫…。」



「血出るのは平気なのに治療が痛いなんて変わってるな!」



「うるせー…グスッ」



――バンッ!



「陽輝!?」



うわっ!すっごい勢いで拓斗と颯が…




どーしたんや!?



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